女性ホルモンと更年期障害⑬
前回の女性ホルモンと更年期障害⑫では、漢方薬の話題を提供しました。
今回は、女性ホルモン補充療法についての情報です。
女性ホルモン補充療法は、不足したエストロゲン(女性ホルモン)を補充する直接的かつ即効性のある治療方法です。
治療薬にはエストロゲン製剤と黄体ホルモン製剤、そしてこれらの配合剤があります。
子宮摘除した方以外は子宮内膜肥厚を防ぐために黄体ホルモン製剤を併用し、閉経後の年数や患者様の状況に合わせて投薬方法が変わります。
乳がんや子宮体がんはエストロゲンにより増殖するため、これらの患者様には、女性ホルモン補充療法を実施しません。
そのため、女性ホルモン補充療法の治療に際しては、乳がんや子宮体がん検診を行い、リスクの有無を確認してから投薬します。
また、高度の肥満を伴う患者様やこれまでに脳梗塞や心筋梗塞を起こしたことのある患者様も、女性ホルモン補充療法により血栓症をおこすリスクがあるため、女性ホルモン補充療法は推奨できません。
喫煙を血栓症のリスクとなるため要注意です。
女性ホルモン補充療法の時期は、エストロゲン欠乏による動脈硬化をおさえるためには、閉経後5年程度のうちに始めるのが望ましいとされています。
閉経後10年以上経ってから急に女性ホルモン補充療法を開始するとかえって心筋梗塞の発生率を高める可能性が指摘されています。女性ホルモン補充療法はその適合可否や開始と終了の時期も含めて医師に相談しましょう。
最近では、前にも書きましたが、大豆イソフラボンの成分の中のエクオールという成分が、女性ホルモンに類似しており、更年期症状に効果があるということがわかってきました。女性ホルモンと更年期障害の最初の回で詳しく書いてますので、読んでみてください。
いま、いろいろな会社でエクオールのサプリメントを出しています。エクオールを研究している、医学博士の文献では、1日に10mgのエクオール)を摂取するのが良いとあります。サプリメントの袋の裏に成分の含有量が記載されています。1日に10mgになるように服用されると良いかもしれません。
では、今日はこんな感じで!
健康相談お受けします。
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